【孤立出産】相次ぐ乳児遺棄、孤立の末　予期せぬ妊娠に支援急務 [ぐれ★]

生まれて間もない乳児が遺棄される事件が各地で相次いでいる。神奈川県では2022年、体遺棄容疑で母親4人が逮捕された。予期せぬ妊娠の末、家庭や行政に助けを求められず、孤立出産したケースが目立つ。専門家は、追い詰められた女性に支援が行き届くよう、民間の相談窓口拡充といった体制の強化が必要だと指摘する。

「母に言えず、市役所に相談窓口があるのも知らなかった」。「パパ活」で出会った男性との間にできた乳児を遺棄したとして起訴された女性（20）=執行猶予付き有罪判決が確定=は今年2月、横浜地裁の被告人質問で声を落とした。

男性と関係を持った理由は「はまっていたアイドルにお金をつぎ込みたかったから」。周囲にとがめられるのを恐れ、妊婦健診も受けずに男の子を産した。自宅近くの公園に埋め「供養のために花を手向けた。してはいけないことだった」と涙した。

同様の事件は22年、神奈川県で他に3件あり、捜査関係者によると、逮捕された母親はいずれも1人で出産。家庭や社会から孤立していたとみられる。愛知県や和歌山県などでも事件があった。

予期しない妊娠や貧困などの問題を抱える妊婦は「特定妊婦」と位置付けられ、行政や児童相談所で構成する「要保護児童対策地域協議会」に登録されると、家庭訪問など支援の対象になる。厚生労働省の20年度の調査によると、妊娠届を提出するなどして把握された特定妊婦は全国で約8300人だった。

これに対し、横浜市地域子育て支援課の担当者は「SOSをキャッチできれば産婦人科につなげられるが、本人が妊娠を受け入れず、周囲も気付かないと支援できない」と話す。特定妊婦として認知されず、孤立出産する女性も少なくないとみられる。

「母子ともに命を落とす危険性がある孤立出産を選択するまで追い込まれないよう、支援体制を見直すべきだ」。熊本市の専門部会で、親が育てられない子を匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」（赤ちゃんポスト）を検証した山縣文治・関西大教授（子ども家庭福祉）は訴える。

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>母に言えず、市役所に相談窓口があるのも知らなかった」。「パパ活」で出会った男性との間にできた乳児を遺棄したとして起訴された女性（20）

え？これに支援するから増税？ふざけんな